24日のクリスマスイブに決勝戦が行われる、日本一の漫才師を決める『M-1グランプリ2023』(テレビ朝日系)。
同大会の準決勝が7日、都内で行われ、「くらげ」「真空ジェシカ」「令和ロマン」「モグライダー」「ダンビラムーチョ」「ヤーレンズ」「さや香」「カベポスター」「マユリカ」の9組が決勝進出を決めた。
敗れた22組のうち、準決勝にワイルドカードで進出していたダブルヒガシを除く21組は、24日の決勝前に行われる敗者復活戦で決勝進出の望みを託すことになった。
4年連続で決勝を戦い、一昨年は準優勝だった「オズワルド」、2年連続で決勝進出、一昨年は4位、昨年は3位だった「ロングコートダディ」といった、決勝進出有力コンビも敗者復活を戦うことになった。
昨年の準優勝コンビであり、1回戦から準決勝まで非常に高いレベルで安定した漫才を披露してきたと評されている「さや香」が優勝候補筆頭、3年連続の決勝進出で一昨年は6位、昨年は5位と着実にステップアップしている「真空ジェシカ」が次点候補と言えるだろう。
また、昨年は「オズワルド」、一昨年は「ハライチ」と、このところは敗者復活組が決勝ではイマイチな結果となっていたが、今年は敗者復活戦のルールが大きく変更。
昨年までは完全な一般投票だったことで、人気投票的な要素が強くなっていたが、今年は準決勝で敗れた21組が7組ずつA、B、Cの3ブロックに分かれ、ネタを披露。「1組目vs2組目」「先ほどの勝者vs3組目」「先ほどの勝者vs4組目」…というノックアウト形式で行われ、各ブロックの勝ち残り1組を決める。
各ブロックで投票を行うのは観客からランダムで選ばれた審査員。
そして、各ブロックを勝ち上がった3組に対し、“M-1グランプリを知り尽くした芸人審査員”が投票を行い、決勝へと復活進出する1組を選ぶ。
これにより、かつてのサンドウィッチマンやトレンディエンジェルのように、敗者復活からの優勝というパターンが再び起こる可能性が高まることになりそうだ。
なお、昨年までは6年連続で、敗者復活組が決勝のファイナルステージに進出できずにいた。
すでに決勝進出を決めている中でダークホースを選ぶとすれば、進出9組のうち準決勝でのネタ順が最も早かった「くらげ」だろう。
24日に優勝の栄冠を手にし、人生を大きく変えるのはどのコンビになるのか、大きな注目が集まる。
(文/西島龍大)
~ライター略歴~
沖縄県出身
ゴーヤとミミガーが苦手というまさかの体質で大のギャンブル好き