4人組バンド「男闘呼組」のメンバーを中心に結成された「Rockon Social Club(RSC)」が、大みそかの『紅白歌合戦』(NHK)に出場することが5日、分かった。
RSCのメンバーは、前田耕陽さん、岡本健一さん、高橋和也さん、成田昭次さんという元男闘呼組のメンバーと、青山英樹さん、寺岡呼人さんで構成されている。
岡本健一さんが旧ジャニーズ事務所(現・SMILE-UP.)とエージェント契約を結んでいることがネックとなっていたものの、同日に同契約を解除したことを発表。これにより、NHKとしても大手を振ってRSCの出場を認められる状況になったという。
ただし、岡本さんは、いったんはフリーとなるものの、SMILE-UP.が新設するエージェント会社と契約を結ぶ方針を打ち出している。今回のような形式が、性加害問題との決別と言えるのだろうか。
また、高橋和也さんは今年5月に愛知で開催された「男闘呼組 2023 THE LAST LIVE」のステージ上で「今ジャニーズ事務所が大変なことになっているが、俺たちは昔ジャニーズだったことに誇りを持っている。俺たちの名前『男闘呼組』をくれたのもジャニーズだ。色々なことを言う人たちがいるけど、それで傷ついている人間もいる。俺たちはこれからもジャニーズを応援するし、皆にも応援してほしい」と発言。
これは、性被害に遭ったと告発する元ジャニーズJr.や元所属タレントに「余計なことを言うな」「黙ってろ」と言うに等しい二次加害的な発言だった。
そして、RSCが紅白出場に相応しい実績や人気を示しているのかという点にも疑問の声は多い。
そのため、今回のRSC出場決定に対しては「NHKは、旧ジャニーズとの契約さえなければ、誰でも出場させるとアピールしたかったんだろうな」「問題の根幹である性加害問題をどう捉えているかは、NHKはどうでもいいってのが本音でしょこれじゃ」「NHKはやっぱり腐ってますね。許せません」など、怒りの声がいくつも上がっている。
(文/福田優太郎)