宝塚歌劇団が5日、公演の一部期間で中止が決まっていた宙組(そらぐみ)の東京公演について、千秋楽までの全日程を中止にすると発表した。
宙組では、今年9月に所属する劇団員・有愛きいさんが、宝塚大劇場にほど近い自宅マンションから転落死。
自殺だったとみられ、有愛さんの遺族が「過重労働と上級生のいじめ・パワハラが原因で自死に至った」と主張。一方で、劇団側は「過重労働はあったがパワハラは認められない」などとして、争う姿勢を示している。
「宙組」は女性の死亡を受けて宝塚大劇場での公演を中止にし、11月25日からの東京宝塚劇場での公演も12月14日まで中止すると発表していたが、この日、12月24日の千秋楽までの全日程についても中止にすると発表した。
一方、宝塚大劇場での雪組公演『ボイルド・ドイル・オンザ・トイル・トレイル』は1日からすでに再開している。
(文/兵藤瑠衣)