2日に放送された日本テレビ系音楽特番『ベストアーティスト2023』で、不可解な対応があったとして物議を呼んでいる。
滝沢秀明さん率いるTOBEから、今年8月に全世界同時配信デビューを飾った7人組男性グループ「IMP.」は、同番組が初のテレビ出演になるということで、ファンを中心に大きな注目を集めていた。
当初は「中継」によるリモート出演となっていたところが、放送日を迎えるまでに「VTR出演」へと変わったことで、すでに不穏なものを感じていたファンも多かったのだが、実情は想像のはるか上をいくものだった。
この日『ベストアーティスト』にIMP.が映ったのは、わずかに60秒ほど。しかも、そのうち30秒ほどは、MCの櫻井翔さん、羽鳥慎一アナウンサー、ゲストのラグビー選手・松田力也さんのトークが被っており、満足にパフォーマンスを見聞きすることができなくなっていたのである。
番組を放送した日本テレビや、IMP.のパフォーマンスを妨げる形となった櫻井さんたちに対し「ありえない」「こんな酷い仕打ちをするなんて…」「露骨な嫌がらせでドン引き。すぐにチャンネルを変えました」など、怒りの声が殺到する事態に発展。
一方で、怒りの声に対し「ろくな実績もないんだから、出してくれてありがとうだろ。何を文句言ってるんだよ」「TOBE忖度で出してもらえたんですよ」「新人なんだから当たり前でしょ」といった声も。
なお、旧ジャニーズのアイドルグループ「なにわ男子」は、2021年11月17日の『ベストアーティスト2021』に出演。CDデビューは、番組放送のわずか5日前。出演決定は、CDデビューよりも前の同月6日のことだった。このとき、なにわ男子は今回のIMP.のような制限は全く受けていなかった。
方やIMP.は、「オリコン週間デジタルシングル(単曲)ランキング」で1位、「Billboard JAPANダウンロード・ソング・チャート“Download Songs”」で2位を獲得するなど、『ベストアーティスト』出演までに十分な実績を残していた。
(文/大野ルナ)