性加害問題を受けジャニーズ事務所がSMILE-UP.へと社名を変更してから1ヶ月半。同問題を受けての2度目の記者会見(10月2日開催)からは間もなく2ヶ月が経過しようとしている。
会見時、SMILE-UP.は「1ヶ月を目途」つまり11月初旬にはタレントとエージェント契約を結ぶ新会社を設立するとし、これを含むいくつかの方針をもって、テレビ各局を中心としたメディアは、同事務所との契約凍結を事実上見送った。
しかし、SMILE-UP.は新会社について社名も、役員の顔ぶれについても、いまだに何ら公式発表をしていない。
いくつかのメディアによって、どうやらのん(旧芸名:能年玲奈)さんのエージェント会社で社長を務める福田淳さんが社長に就いたようだ、ということだけが報じられたのみである。
また、SMILE-UP.の本業であるはずの、被害者に対する補償・救済については、対応遅滞および多数の悪質なジャニオタらによる誹謗中傷を苦に当事者が自ら命を絶つという事案を発生させるという、信じられない状況。しかも、この件に関しSMILE-UP.は何らの注意喚起すら行っていない。
それにもかかわらず、補償会社のSMILE-UP.に一時的とは言え所属しているタレントたちが、毎日のようにテレビ各局の番組に多数出演し続け、2024年1月期のドラマにも大勢出演するという情報が続々とリリースされている。
11月初旬はおろか、年内の新会社に関する発表すらも怪しくなっており、そんな会社と平然と取引を続け、なし崩し的に新契約を結ぼうとしているテレビ各社には呆れるばかりである。
(文/等々力おさむ)
~ライター略歴~
山梨県出身
かつては某俳優の付き人を務めていた
現在は芸能ネタを中心にライターとして活動中