宝塚歌劇団が17日、宝塚大劇場(兵庫県)での雪組公演『ボイルド・ドイル・オンザ・トイル・トレイル』を12月1日に開幕すると発表した。
宙組(そらぐみ)に所属する劇団員・有愛きいさんが自殺した問題を受け、同劇場での公演は10月1日以降、全て中止されていた。
雪組公演は今月10日~12月13日の日程で予定されていたが、「劇団員の心身のコンディションを最優先に対応するため」として、開幕を見合わせ、今月23日までの中止が決まっていた。
宝塚歌劇団は14日、有愛さんの飛び降り自殺をめぐり、外部弁護士による調査チームの報告書を公表。「いじめやパワハラはなかった。自殺は過労が主な要因」とする旨を発表。
しかし、調査が不十分であるとの声や、元団員から「いじめ・パワハラはあった」との告発が続いており、問題は解決からは程遠い状況にある。
そんな中、「問題はもう解決した」と言わんばかりの公演再開強行は、さらなる物議を呼ぶに違いない。
(文/兵藤瑠衣)