7日の「サンケイスポーツ」(産業経済新聞社)が、今シーズン限りで阪神タイガースを自由契約になった福留孝介選手と中日ドラゴンズが9日にも入団交渉を行うことが分かったと報じている。
福留選手は日米通算2407安打を誇り、今年の現役最年長選手だったこと、中日は2008年にメジャーリーグに挑戦するまで在籍した福留選手の古巣であり、復帰が実現すれば14年ぶりに中日のユニフォームに袖を通すことになること、交渉がスムーズにいけば12月中旬にも復帰発表となる見込みであること、中日の首脳が「オファーを出すことは間違いない」と語り獲得方針が固まっていることなどが綴られている。
西武ライオンズの現2軍監督である松井稼頭央選手や松坂大輔投手のように、1度は他球団へ移籍しながらも、晩年をプロとして歩み始めた球団に戻って過ごすケースはこのところ増えている。
その多くは、ファンからも好意的に受け取られることが多いのだが……。
もはや戦力にはならないだろう
「福留選手の場合は、あまり歓迎されていないようですね。
『かつては良い選手でしたし、ドラゴンズへの貢献は認めます。が、活躍できるでしょうか?』など、今シーズンの出場43試合、打率.154、1本塁打、12打点という成績からもはや戦力にはならないだろうという意見が多いです。
また、新型コロナウイルスの影響による収益減があったとは言え、今シーズン活躍した選手から査定の不透明さなどに対して不満が続出し、契約更改で異例とも言える1回目の交渉で3選手がサイン保留となり、プロ野球選手会から中日球団へ抗議文が送られる事態にまで発展したのは記憶に新しいところです。
そんなこともあり、『あれだけ選手との交渉でもめといてコロナ騒動起こした40過ぎの福留獲得とか…』と、中日球団の編成に対する考えおよび福留選手のシーズン中のコロナ感染防止策への考えの甘さについても言及されていますからね」(スポーツ記者)
果たして、本当に中日は福留選手を再獲得するのか、今後の動向に注目したい。
(有村和巳)