4日、京セラドーム大阪で行われたオリックスと阪神の日本シリーズ第6戦は、オリックスが5-1で勝利。対戦成績は互いに3勝3敗となり、5日に勝った方が日本一を決める。
オリックスのエース・山本由伸は、第1戦に続いてこの日も先制を許す苦しい立ち上がり。
しかし、2度の一死一三塁のピンチを三振で潜り抜けピンチを脱すると、尻上がりに調子を上げ奪三振の山を築いていく。
味方が効果的に得点を重ね、5-1で迎えた9回表のマウンドでは、8回までに126球を投じていながら、先頭の糸原、一死一塁からの代打・渡邊を三振に切って取り、日本シリーズ新記録となる14奪三振を達成。138球の熱投で完投勝利。
今オフにポスティングでの米メジャー移籍が確実視される中、渡米前最後となると見られるマウンドで日本のエースの名に恥じぬ投球を披露した。
勝敗が3勝3敗となっただけでなく、6試合を戦い終えてオリックス、阪神ともに総得点も23-23。
もちろん、総得点は優勝には直接関係しないものの、完全な五分五分の戦いとなっていることがここにも表れていると言えるだろう。
いよいよ、明日5日、もつれにもつれた決戦に終止符が打たれる。果たして栄冠を手にするのはオリックスか阪神か。
(文/有村和巳)
~ライター略歴~
静岡県出身
大学までは野球部で白球を追いかけていた
今は野球を中心にスポーツ全般の記事を執筆している