ジャニーズ事務所あらためSMILE-UP.の社長・東山紀之さんが、所属タレントとエージェント契約を結ぶ新会社の社長に就任する話が立ち消えになったという。
30日の「文春オンライン」(文藝春秋)が、東山さんが辞退したこと、代わりの社長は藤島ジュリー景子さんら同事務所の関係者ではなく外部から招聘予定であることを報じた。
新旧2つの会社の社長をいずれも東山さんが務めるのは、「ガバナンス上、問題がある」と外部から指摘されたことが大きかったという。
外部からこうした声が上がったのは、7日にTBSが『報道特集』にて、被害者の「東山さんがジャニー喜多川による性加害を噂程度でしか知らなかったなんてことはありえない。東山さんは『お前もやられて来いよ』と言っていた」という証言を報じたことも大きく影響したであろうことは想像に難くない。
外圧に屈する形とは言え、新会社が実質的な同族経営から脱する方向に進むのであれば、良いことだろう。
とは言え、専務以下の役員陣には旧ジャニーズと同じ顔ぶれがズラリ並ぶという話が変わっていなければ、まだまだ真の解体的出直しには程遠い。
今後の動向を引き続き注視していく必要がある。
(文/福田優太郎)