28日、京セラドーム大阪で開幕した、オリックスと阪神による2023年シーズンの日本一を賭けた日本シリーズ第1戦。
オリックス・山本由伸、阪神・村上頌樹。両エースによる息詰まる投手戦が予想されていたこの試合。
4回までは予想どおりの展開となったのだが、山本が5回表に大量4点、6回表にも3点を失う大炎上。阪神打線に計10安打を浴び7失点というまさかの投球内容となってしまった。
山本は、18日のロッテとのクライマックスシリーズファイナルステージ第1戦でも10安打を浴び7回5失点と、首脳陣の期待を裏切る結果だった。
また、日本シリーズでは昨年、一昨年で計3試合に登板し0勝1敗と、ここまで勝ち星がなかった。
今オフにメジャー移籍することが確実視されている山本は、一部報道では8年総額2億ドル(約300億円)とも言われる超巨額契約を結ぶと言われていたが、今春のWBCを含め短期決戦での脆さが露呈してしまっており、8年総額1.5億ドル程度まで契約規模が縮小される可能性も出てきたと言えるだろう。
日本円にして、実に75億円ほどのマイナス査定を覆す、シリーズ2度目の登板機会は訪れるのか、山本の将来の浮沈はオリックスのチームメイトにかかっている。
(文/中牟田晃)