日本テレビ系の毎年年末に放送されている音楽特番『日テレ系音楽の祭典 ベストアーティスト』。
同番組の司会は、昨年まで14年連続で旧ジャニーズ(現・SMILE-UP.)のアイドルグループ「嵐」の櫻井翔さんが務めてきた。そして、今年も櫻井さんを起用する方針だという。
旧ジャニーズのアーティストを何組出演させるかの大詰めの段階になっていると、24日の「東スポ」が報じている。
日本テレビとしては、「SMILE-UP.へと社名変更したことで、『ジャニーズは変わった』という認識でいる」とのこと。
社名だけが変わり、来月に設立されるタレントとのエージェント契約を結ぶ新会社については、旧ジャニーズの専務、常務など役員はそっくりそのまま。退社した白波瀬傑さんに代わる宣伝部長には、退所したSMAP元メンバーで「新しい地図」として活動する、稲垣吾郎さん、草彅剛さん、香取慎吾さんの起用についてテレビ局に圧力をかけた張本人の都志(ずし)修平さんが就くと「週刊文春」(文藝春秋)が報じており、企業としてのガバナンスや体質は何ら変わらないことは自明。
肝心の被害者に対する補償も、いまだに始まっていない。
これで「変わったのだからいいだろ」と日本中、そして世界へ発信する日本テレビの感覚は、世間には受け入れられないのではないだろうか。
(文/福田優太郎)