ジャニーズ事務所が17日より「SMILE-UP.」へと社名を変更したことに伴い、公式サイトも同日の0時30分頃にリニューアルされた。
SMILE-UP.については、2日の会見で「ジャニー喜多川による性加害の被害者の補償業務に専念する。タレントのマネジメントその他、補償以外の一切の業務に関わらない」と方針を示しており、当然ながら、これに則した内容が公式サイトに掲載されるものとみられていた。
ところが、トップページに「Bringing Smiles and Sensations to Your World 笑顔と感動の輪を、世界に」とのキャッチコピーが大きく表示されているほか、“コンプライアンスポリシー”のページには「私たちは、『エンターテインメントを通じて世界中の皆様に幸せをお届けする』という使命・信念のもと、株式会社SMILE-UP.・グループ会社の全ての役員、社員が一丸となって、日々の活動に取り組んでいます」と記されている。
どういうことなのか、詳しく調べていくと、現在、旧ジャニーズ事務所の所属タレントは、11月上旬までに設立される新たなエージェント会社と契約する方向で協議中。
ジャニーズ事務所あらためSMILE-UP.は、ジャニーさんからの性被害者への補償に専念する会社に生まれ変わる方針は変わらないが、新会社設立、契約移行まではタレントのマネジメントも行うという。
そのため、SMILE-UP.の公式サイトには17日の段階で、年内でタレントを引退する社長の東山紀之さん、副社長の井ノ原快彦さんも含め、全タレントの名前が「所属グループ・アーティスト」として、掲載されているとのこと。
こうした方針について、同社は16日までに一切表明しておらず、世間からは「早速、約束を破っているじゃないか」「騙された」「案の定、なし崩し的に物事を進めていて、この会社は名前が変わったくらいでは何も変わらないことがよく分かった」といった声が聞こえてきている。
(文/福田優太郎)