2度目の記者会見で「NGリスト」の存在が発覚。
その後も、主催者としての責任を置き去りにし、ひたすら「すべて、会見を運営したFTIコンサルティングが悪い」との主張を自社サイト、さらには協力的なメディアからの記事で発信し続け、性加害問題だけでなく、企業としての体質に大きな疑問符が付いたジャニーズ事務所。
会見では、手を挙げ続けるも指名されず、しびれを切らしてマイクなしで質問を決行した、オンラインニュースメディア『Arc Times』の尾形聡彦(おがたとしひこ)編集長や同キャスターで東京新聞の記者でもある望月衣塑子(もちづきいそこ)さんの言葉に被せるように「捌けよ、司会がぁ!」「司会がちゃんと回せよ!」と怒声を上げる人物がいた。
この人物について、尾形さん、望月さん、ジャーナリストの鈴木エイトさんら、NGリストに名前が載っていた方々は「質問のための挙手もせず、メモを取る様子も見せず、頭の後ろで手を組みふんぞり返るような姿勢をとっていた」と、記者やジャーナリストではないのではないかと指摘。
この指摘を受け、世間では「会見をわざと荒らし、それを井ノ原快彦さんが回収するというシーンを演出するために、ジャニーズがサクラとしてヤクザみたいな人を雇ったのではないか」といった声も出ていた。
この人物について、「デイリー新潮」が13日、産経新聞の記者だったことを特定したと報道。自慢気に「かくして陰謀論は広まっていくのである」と記している。
しかし、この人物が産経新聞の記者だったからと言って、ジャニーズと会見前に何らかの約束をしサクラに徹していた可能性は消えていない。
また、会見を荒らす目的があったのではないかと見受けられる罵声や怒声を上げていたのは、この人物以外にも複数いたとの指摘もある。
全容解明を待たずして、軽々に陰謀論で片付けようという姿勢はいかがなものだろうか。
(文/窪田翔吾)