2日に開いた性加害問題をめぐる2度目の記者会見で「指名NGリスト」「指名候補リスト」の存在が発覚。リスト作成の経緯について10日深夜に新たな声明を発表するなど、波紋が広がり続けているジャニーズ事務所。
会見では「SMILE-UP.（スマイルアップ）」へと社名を変更し、同事務所は被害者の補償・救済業務に専念。所属タレントとは新会社を設立したうえでエージェント契約を結び、この新会社では東山紀之さんが社長、井ノ原快彦さんが副社長を務めると発表。
性加害を見て見ぬふりをしてきた、あるいは加担したり、自身が加害したりという疑いのある東山・井ノ原体制では「出直しや生まれ変わりにはならないのではないか」「ジュリーの影響力が消えるとは思えない」「白波瀬が裏で手を引く状況は変わらなそう」と、同事務所の前社長で現代表取締役・藤島ジュリー景子さんや前副社長・白波瀬傑さん体制が、実質的には続くことになるのではないかという指摘がすでに出ていたワケだが……。
より明確に、ジュリーさん、白波瀬さんの影響が出ることが確実な見通しであることが分かった。
11日の「週刊文春 電子版」（文藝春秋）では、新会社の専務、常務、マネージメント部長という取締役に、現ジャニーズの取締役と同じ面々が就くこと、新たに宣伝部長という取締役に就くのは、元SMAPで新しい地図として活動する稲垣吾郎さん、草彅剛さん、香取慎吾さんの起用を見送るよう、テレビ局などに対し圧力をかけていた人物であることを報じている。
そして、この役員人事をジャニーズ事務所が事実だと認めたというのだ。
名前を変え、形式上はジャニーズ事務所と分離しても、エージェント会社の実情はこれまでのジャニーズ事務所と何ら変わらないということになりそうだ。
（文／福田優太郎）