ジャニーズ事務所が10日深夜、公式サイトに新たな声明を掲載した。
2日に行われた性加害問題をめぐる2度目の会見において、その存在が問題視された「NGリスト」がいかにして作成されるに至ったかの、正直に申し上げて「言い訳」「言い逃れ」の声明である。
リストの存在が報じられた当初、ジャニーズ事務所は「NGや候補となる記者のリスト作成には一切関与していない。見てもいない」と表明していたが、今回の声明では「写真あり指名リストの作成・共有などには一切関与していない」と、「写真あり」の部分を強調する否定の仕方にすり替わっていた。
会見2日前の打ち合わせにおいて、東山紀之さんや井ノ原快彦さん、藤島ジュリー景子さんは、写真がない名前と社名が載っている「指名NGリスト」および「指名候補リスト」を見ていることを認めている。
また、「指名NGリスト」に記載されている記者のうち「約5割を指名した」とも弁明しているが、実際には同リストに記載の6名のうち1名については指名していたが、それ以外は指名されない状況をおかしいと感じた記者2名が、他の記者の質問に補足するような形で指名を受けないままに短い質問をしたというのが実情。「6分の1しか指名していない」が正確であり、ジャニーズの都合の良いように拡大解釈をしている時点で誠意は感じられない。
最終的に、不規則発言をしたオンラインメディア『Arc Times』の編集長・尾形聡彦さんが、途轍もない悪者であるかのように名指しもしており、これは完全に「犬笛(ジャニオタたちへの攻撃煽り)である」との誹りを免れないだろう。
(文/福田優太郎)