子育て世帯の実態無視した「虐待禁止条例」改悪案の提出を自民党埼玉県議団が取り下げ | The Audience
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子育て世帯の実態無視した「虐待禁止条例」改悪案の提出を自民党埼玉県議団が取り下げ

子育て世帯の実態無視した「虐待禁止条例」改悪案の提出を自民党埼玉県議団が取り下げ
The Audience

 子どもを自宅や車などにほんのわずかな時間であっても放置する行為を「虐待」として禁止しよう、それを見つけた者には報告を義務付けようとする、埼玉県虐待禁止条例の改正案が取り下げられた。

 同案を提出していた自民党県議団が10日、取り下げる旨を発表した。
 
 改正案は、「ごみ捨ての数十秒だけでも虐待になるなんてどういうことだ?」「共働きや片親の世帯に、仕事をできなくするつもりなのか」「実態を知らないアホな議員が、中途半端な知識でおかしなルールを決めようとしやがって」「これが本会議で可決されたら、もう埼玉には住めない」など、多数の顰蹙(顰蹙)を買い、「どこが改正?完全なる改悪やろ」との声も上がっていた。
 
 放置や置き去りによる悲惨な事案が各地で起きたことを受け、県議会最大会派の自民党は来春施行を目指す改正案を今月4日に提出。
 
 自民と公明の賛成多数により委員会を通過し、13日に本会議で採決の予定だったが、自民は同日までに改正案の撤回を議長に要請するという。
 
(文/二宮誠司)