ジャニーズ事務所の性加害問題をめぐる記者会見で、運営を任されていたFTIコンサルティング。
FTIは6日、「NGリスト」についてジャニーズ事務所の承諾はなかったとコメントを発表した。
前日に発表した公式コメントについて「弊社担当者が一部報道機関に対して、9月30日に開催されましたジャニーズ事務所様との事前打ち合わせに関し、誤解を招く回答をしておりました」と説明。
そのうえで「同会議において、ジャニーズ事務所様から理由如何に関わらず特定の記者の質問の排除についてご指示もご承認も一切受けておりません。ジャニーズ事務所様からは公平かつ円滑な会見の運営を依頼されておりました」とした。
ところが、6日夜になって「FRIDAYデジタル」(講談社)が新たに「ジャニーズ事務所はNGリストの存在を知っていたどころか、同リストを作成するように積極的に働きかけていた」旨の記事を掲載。
会見運営に関わっていたスタッフが「9月の一回目の会見は謝罪をメインにしたいという方針があったのですが、今回の会見に関しては、『ジャニーズ側がペースを握っていきたい』という要望が事前に提示されていました。さらに『可能な限りダメージの少ない質疑応答で済ませられるように』という要望もありました」「ただ、運営側としては会見における記者のコントロールまではできないと判断し、その旨をお戻ししたんです。しかしジャニーズ事務所から、『今回の司会の方は会見のリスクマネジメントを上手くできる人だから、顔と場所さえ分かれば上手く回せる』といった意見が出された。結果的に『じゃあNG記者の場所特定までやりましょう』となったようです」と証言していることを明かしている。
この会見運営に関わったスタッフが本物で、証言内容が事実であれば、ジャニーズ事務所はまたも平然と嘘八百を並べていたということになる。
果たして、ジャニーズ、FTIはこのあとどのような動きを見せるだろうか。
(文/福田優太郎)