2日に開いた、創業者で元社長・ジャニー喜多川さんによる性加害問題をめぐる2度目の記者会見において「指名NGリスト」の存在が発覚したジャニーズ事務所。
事務所はNGリストへの関与を否定しているものの、その弁明は、文体はもちろんのこと内容も非常に厳しく、むしろ世間には「関与は確実にあった」との印象を強めているきらいすらある。
そんなジャニーズ事務所について、5日発売の「週刊文春」(文藝春秋)が、退所者が続出する動きがあると報じている。
名前が挙がっているのは、木村拓哉さん、KAT-TUNの亀梨和也さん、SixTONESの3組。
このうち木村さんについては、同事務所が5日に公式サイトで以下のようにコメント。
「弊社所属タレント木村拓哉に関し、『社名変更が決まっても”なんで変えるんだ!”と抵抗して納得していない』などといった記事や、『ドラマの撮影について”今はそのタイミングじゃない”とモチベーションが上がらないことを理由としてストップをかけた』などといった記事が掲載されておりますが、そこで書かれている内容は全て事実無根です。
一連の報道のとおり、所属先である弊社が深刻な問題を抱えている状況下にありながら、木村は後輩達の相談にも積極的に応じ、また、被害を受けた方々の心情に配慮して率先して社名変更を弊社に促す等、常に、被害を受けた方々や不安なタレント・アーティスト達の心に寄り添っておりました。そして、今後の弊社の抜本的な改革を期して、新たに設立する会社とのエージェント契約も準備が出来次第締結する予定でいた」
全否定した形である。
亀梨さんの退所に関して文春記事は「木村が辞めたら、ジャニーズに残る理由がなくなる」と、木村さんの退所ありきで綴っており、木村さんが事務所に残るのであれば亀梨さんもまた残留を決める可能性が高い。
一方で、SixTONESは木村さんの進退とは関連なく「グループ全員での退所」と書かれており、同事務所が木村さんの発言や退所の意向については必死に全否定しながら、SixTONESに関しては一切触れていないところからも、かなり現実味を帯びていると見るのが妥当。
同事務所の文春記事に対するスタンスからは、SixTONESが松村北斗さん、京本大我さん、田中樹さん、ジェシーさん、森本慎太郎さん、高地優吾(高は正しくは“はしごだか”)さんの6人全員で退所する信憑性が増したとも言える。
(文/辻隼人)