2日に行われたジャニーズ事務所による記者会見において、事務所から会見の運営を任されていたPR会社「FTIコンサルティング」が、複数の記者やフリージャーナリストの名前や写真を載せて質問の指名をしないようにする「指名NGリスト」や、積極的に指名すべき「指名候補リスト」を会場に持参していたことが分かった。
同会見では、不自然に指名を避けられているなどとして、一部の記者やジャーナリストが怒号を上げるなど紛糾する場面があった。
NGリストの存在について、NHKを皮切りに民放キー各局も報じる状況となる中、ジャニーズ事務所は「事前の打ち合わせにおいて、PR会社が持ち込んだ資料に“NG”という文言を見つけた井ノ原が『これ絶対指さないとダメですよ』と言ったところ、PR会社は『では、質疑応答の前半ではなく後半で指すようにします』と言った。その場にいた全員が、そのやり取りを聞いていた」と表明。
そのうえで「PR会社が作成したと言われる顔写真が入った書類を、私たちは誰も見ていない」「本当に弊社は誰か特定の人を当てないでほしいなどという失礼なお願いはしていない」と関与を完全否定した。
そもそも「質疑応答の前半ではなく後半で指すようにする」というFTIコンサルティングの提案を飲んだのであれば、2時間という短い時間の会見であることが分かっていた以上、指名NGに賛同したも同然。
また、FTIコンサルティングには、独断でNGリストを作成するメリットが全くない。
にもかかわらず「FTIコンサルティングが独断でやった!」と強硬に主張するのだから、相変わらずジャニーズ事務所の面の皮の厚さは相当なものである。
(文/福田優太郎)