2日に行われたジャニーズ事務所による記者会見について「事務所から会見の運営を任されていた会社側が、複数の記者やフリージャーナリストの名前や写真を載せて質問の指名をしないようにする“NGリスト”を会場に持参していたことが関係者への取材で分かった」とテレビ各局が報じた。
同会見では、不自然に指名を避けられているなどとして、一部の記者やジャーナリストが怒号を上げるなどする場面があった。
まずNHKが19時のニュースの冒頭で第一報を打ち、21時のニュースでも再び最初のニュースとして報道。いずれもしっかりと時間を割いていた。
次に、テレビ朝日系の『報道ステーション』でも、先頭のニュースでこれを詳しく伝え、ジャニーズ事務所は「事前の打ち合わせにおいて、会見の運営会社が持ち込んだ資料に“NG”という文言を見つけた井ノ原(快彦)が『これ絶対指さないとダメですよ』と言ったところ、運営会社は『では、質疑応答の後半で指すようにします』と言った。その場にいた役員全員が、そのやり取りを聞いていました」と表明していることが伝えられた。
さらに、日本テレビ系の『news zero』、TBS系の『news23』でも、番組開始から5分以内にこのニュースを時間を割いて報じ、『報道ステーション』と同様に、NGリストの存在に関してジャニーズ事務所が表明したコメントも伝えたほか、キャスターあるいはコメンテーターが厳しい意見を述べてもいた。
一方で、フジテレビ系の『FNN Live News α』では、放送開始から15分ほどが経過してようやくこのニュースを扱った。しかも、NGリストの存在とジャニーズ事務所は関与を否定しているということを手短に紹介するのみだった。
このニュースに関しては、フジの忖度が強いように感じられた。
(文/福田優太郎)