NHKが4日、2日に行われたジャニーズ事務所による記者会見について「事務所から会見の運営を任されていた会社側が、複数の記者やフリージャーナリストの名前や写真を載せて質問の指名をしないようにする“NGリスト”を会場に持参していたことが関係者への取材で分かった」と報じた。
同会見では、不自然に指名を避けられているなどとして、一部の記者やジャーナリストが怒号を上げるなどする場面があった。
NHKの報道を、その後に放送された『報道ステーション』（テレビ朝日系）でも詳報。
この中で、ジャニーズ事務所は「前日の打ち合わせにおいて、会見の運営会社が持ち込んだ資料に“NG”という文言を見つけた井ノ原が『これ絶対指さないとダメですよ』と言ったところ、運営会社は『では、質疑応答の後半で指すようにします』と言った。その場にいた全員が、そのやり取りを目撃している」旨を表明していることが伝えられた。
つまり、ジャニーズ事務所はNGリストを破棄するようにも言っていないし、意図的に不都合な記者の質問を後回しにすることを止めてもいないということを、自ら認めたことになる。
NGリストに全面的に賛同してなくとも、これでは半ば容認していたも同然ではないだろうか。
（文／福田優太郎）