ジャニーズ事務所が2日に開いた、創業者で元社長・ジャニー喜多川さんによる性加害問題をめぐる2度目の記者会見。
9月7日に開かれた1回目の会見とは打って変わって、同事務所の開き直り、昔からの体質が浮き彫りとなった会見だった。
前回は時間無制限で質疑応答を行っていたが、今回は初めから「会場都合により16時まで」と会見自体が2時間制、質疑応答だけに限れば1時間30~40分と制限。
「一族同然」と評された東山紀之さんが、ジャニーズ事務所(10月17日付で「SMILE-UP.(スマイルアップ)」に改称)だけでなく、マネジメント部門を切り離した新会社においても社長に就任。
前回の会見で舌鋒鋭く切り込んだ東京新聞の望月衣塑子さんや、YouTubeのニュースメディア『Arc Times』の尾形聡彦さんら、確実にジャニーズにとって「耳の痛い質問」をする記者たちには意図的に質問機会を与えず。昔から言われてきた、都合の悪いメディアに“締め出し”という圧力を加える始末。
単に社名を変え、会社の補償部門とマネジメント部門を分離するだけ。「これでいいだろ」「世論の求めに応じてやったぞ」という横暴さが際立っていた。
(文/福田優太郎)