7日に開いた性加害問題をめぐる記者会見で、「メディアによる忖度は不要」「メディアに対し圧力をかけることなどない」旨を宣言したジャニーズ事務所が、その言葉とは裏腹に、会見のわずか数日後にテレビ朝日に対し圧力をかけていた疑惑。
詳細については、ぜひ《藤島ジュリー景子『Mステ』へ他社男性アイドル出演について「今回はしょうがないですけど、これが続くようなら対応を考えます」と圧力》の記事をご覧いただきたい。
いまだに「圧力で何とかなる」とジャニーズが考えているのなら当然、話にならないレベルだが、同時に「なぜ、テレビ朝日はここに来てもなおジャニーズの顔色を窺うのか」に関しては多くの方が疑問を持ったことだろう。
この疑問を解き明かす衝撃の事実を、27日の「週刊文春 電子版」(文藝春秋)が報じている。
フジテレビが居を構えるお台場から橋を1つ隔てた「有明埠頭」に、テレビ朝日は社運を賭けた地上11階、地下1階の「東京ドリームパーク」を今年6月から建設中。
「エンターテイメントとテクノロジーが融合する拠点」になると打ち出しているこの施設には、劇場、多目的ホール、スタジオが設けられることが公表されているのだが、なんとこの劇場がジャニーズのタレントが年間180公演を行う「ジャニーズ劇場」として使われる予定になっていると文春は報じている。
しかも、当初はなかなかジュリーさんがテレビ朝日のオファーに応じず、ジャニーズが愛用する帝国劇場が建て替え工事で休館することになり、ようやく承諾を得られたという。
そんな難産の末に手にしたジャニーズとのパイプを手放したくない、ジャニーズはこれからもエンタメ界の頂点に君臨するとの確信から、テレビ朝日は世間からの冷ややかな視線をものともせず、ひたすらにジャニーズの顔色だけを窺っているようだ。
(文/福田優太郎)