作家・伊集院静さんが「週刊現代」9月23日号の連載コラム「それがどうした 男たちの流儀」にて展開したジャニーズ評が話題となっている。
7日に開かれた性加害問題をめぐるジャニーズ事務所の記者会見について「あのジャニーズ事務所にこれほど男気があるというか、気骨のある人間がいたとは想像もしなかった。東山紀之さんのことである」と、同事務所の新社長に就任した東山紀之さんを大絶賛。
伊集院さんはさらに、「（こんな大変な役割は）彼だけにしかできなかった」とあらためて東山さんを褒め称えつつ、「他にジャニーズに人物がいたとしたら長瀬智也かキムタクくらいだったのではないか」としている。
そして、「中居正広なんぞは自分のことしか考えぬ、ただの二流タレントでしかない。東山さんは本当の兄貴格だったのだろう」と、唐突に中居正広さんを酷評している。
東山さんと言えば、タレントとしての実力や経験、カリスマ性に反し「人望が乏しい」と事務所内外に知られている人物。会見前から社長就任が報じられるや、疑問視する声が数多く上がっていた。
長瀬智也さんは2年半も前にジャニーズ事務所を退所しているし、木村拓哉さんの場合も東山さんほどではないまでも「人望」「リーダーシップ」という部分での評価は決して高いとは言えない。
中居正広さんは、SMAPの解散後も稲垣吾郎さん、草彅剛さん、香取慎吾さんの3人を守るために事務所に残り、水面下で3人の活動を後押し。そのうえで、3年半ほど前に退所しており、そもそもジャニーズの人事において比較として名前を挙げること自体が不可解であり失礼だろう。
しかも、中居さんの場合は、退所以降も同事務所所属あるいは元所属の多くの後輩たちに、折に触れてコンタクトを取り続けており、その人望の厚さは広く知られているところ。
あまりにも真逆な評価をした伊集院さんには、全く違った景色が見えているのかもしれないが、多くの人から「あの人の感覚はバグりまくってる」との誹りを受けるのも致し方ないところではないだろうか。
（文／福田優太郎）