「東スポWEB」が21日、ジャニーズアイドルグループ「嵐」の相葉雅紀さんを起用した新CMが近日中にも発表され、今週末から放送開始となる見込みであることを報じた。
記事では、ジャニーズ事務所の性加害問題、同問題を受けてなお同事務所が解体的出直しからは程遠い新体制を打ち出したことを受け、いくつものスポンサー企業がCM契約を見直す、いわゆる“撤退ドミノ”の流れを、今回の相葉さんを起用したCMの放送開始が断ち切るのではないかとの見解が示されている。
そのこと自体は、あくまでも見解の表明であり問題があるものではないが、記事冒頭および文末で“撤退ドミノ”のことを「悪い流れ」と東スポは表現している。
性加害を含む人権侵害に対し、堂々と「NO」と言い、不十分なガバナンス体制を維持しようとするなど問題を軽視しているように見えるジャニーズ事務所の姿勢を受けて、関係を断ち切ろうとする企業が相次ぐ状況のどこが「悪い流れ」なのだろうか。
(文/福田優太郎)