性加害問題で揺れるジャニーズ事務所が19日、公式サイトで「今後の会社運営に関するご報告」として、いくつかの方針について示した。
新社長・東山紀之さん名義で出された声明は「皆さまのご意見、ご批判を真摯に受け止め、今後の弊社の在り方について検討を重ねて参りました」の1文で切り出され
「弊社取締役会を開催し、藤島が保有する株式の取り扱い、被害補償の具体的方策、社名変更、所属タレント及び社員の将来など、今後の会社運営に関わる大きな方向性についてあらゆる角度から議論を行い、向かうべき方針を確認いたしました」と続く。
さらに、「今後、法務や税務その他の論点を精査する所存です。そして改めて、10月2日には、その進捗内容を具体的にご報告させていただきたく存じます」とスケジュールを発表。
「被害者の方々、取引先、ファンの皆さまにおかれましては、ご不安、ご心配、ご迷惑をおかけしております。どうか今しばらくお待ち下さいますよう、何卒よろしくお願い申し上げます」の言葉で締められている。
被害補償、社名変更など、提示されたテーマはいずれも重要なものであることは間違いない。
だが、ここに示されなかった「東山さんによる性加害」「なにわ男子・大西流星さんによる性加害」こそ、同事務所が最重要視しているテーマで、何としても風化させようという意図が透けて見えるとの指摘も聞こえてきている。
(文/福田優太郎)