スポンサー離れ、撤退ドミノが相次ぎ、ついにはテレビ番組の編成にも影響が出始めた、ジャニーズ事務所の性加害問題。
事務所の創業者で元社長・ジャニー喜多川さんによる性加害が、人類史上最悪レベル、新社長に就任した東山紀之さんの言葉を借りれば「鬼畜の所業」であることは間違いない。
だが、ジャニーさんの蛮行にばかり目をとられ、再発防止特別チームおよび同事務所が事実認定した社員による性加害や、昨年末より複数の元ジャニーズJr.が告発している「なにわ男子」大西流星さんによる性加害疑惑を忘れてはいけないだろう。
事実かどうかを含め、ジャニーさんに関するもの同様に、徹底的な調査を行う必要がある。
そんな状況にもかかわらず、日本テレビは現在、大西さんを井桁弘恵さん、「Sexy Zone」の松島聡さんらが共演する深夜ドラマ『紅さすライフ』の主演で起用中。
それどころか、19日には来年3月27日に同ドラマのBlu-ray&DVD BOXをリリースすることを発表した。
性加害疑惑の当事者を「噂の段階だから」と平然とドラマの主演に起用し、あまつさえそれを円盤化する。
これでは、ジャニーさんの性加害が拡大していったときと何も変わらないのではないだろうか。
(文/福田優太郎)