人気ジャニーズアイドルグループ「Snow Man」の目黒蓮さんとラウールさんが18日、有料サービス「ジャニーズweb」内のブログを更新。
いずれも、性加害問題、同問題を受けてなお解体的出直しからは程遠い新体制を打ち出したジャニーズ事務所の現体制を賛美する内容を綴っており、これが物議を呼んでいる。
目黒さんは「1年くらい前に体制が変わってから、社長とか上の方が(聞き取りや面談を)してくれるようになった」「1年くらい前からとくに働きやすい環境って思えてた」と表現。
ラウールさんも、「事務所内で、不自由な時間は本当にゼロに近い」「特にこの1年くらいの事務所はそれぞれの自由で新しい表現をいろいろな角度からサポートしてくれて、自主性とかを尊重してくれる」と表現した。
これを受け、「ジャニーズ事務所はジュリー社長体制になってから変わって行ってたんだよ。中にいるめめやラウールがいいって言ってるんだから、社名を変えたりとか、ジュリーさんが株を手放して影響力を失う必要なんてないでしょ」「1年前はタッキーが退社したタイミングあたりだから、タッキーのやり方が良くなくて、ジュリー&イノッチ体制で良くなったってことじゃん」と現体制を高く評価する声が出ている。
一方で、「これだけ性加害問題が大きくクローズアップされたタイミングで、唐突にジャニーズの現体制を身内が賛美するって違和感」「スポンサー離れを食い止めるために、目黒蓮くんとラウールくんに事務所サイドが称賛ブログを上げるように指示した可能性まであるな」「滝沢秀明さんが去ったことで、これに追従する可能性があったSnow Manを優遇して囲い込みを図っただけのことでは?」「キンプリが分裂することになったから、事務所の1番手がSnow ManとSixTONESに変わった。その結果、特別扱いしてもらえるようになったってだけの話で、他のグループを含め事務所全体できめ細かい対応をできるようになってるかどうかは別の話」といった声も上がっている。
所属タレントが居心地の良さを感じられる環境作りをすることは大事なことに違いない。
だが、そのことで、数十年に渡って組織ぐるみで性加害を繰り返し、莫大な数の性被害者を生み続けたこと、歌番組でのインチキなランキング等で虚構の人気者を作り上げ、手に入れた影響力を盾に各メディアに圧力をかけたり忖度せざるを得ない状況を作ったり、広告業界に対しても傍若無人に振る舞ったりと、極めて悪質な伝統・文化を創出していたことが看過されてはならない。
一刻も早い社名変更と、真の同族経営から脱却した体制作りが待たれる。
(文/福田優太郎)