11日に、ジャニーズ所属タレントの起用について「現段階では変更の予定はありません」としていた大手消費財科学メーカー「花王」が12日、急転直下の発表を行った。
花王は同日、ジャニーズ事務所の性加害問題を受け、公式HPで「現在展開しているジャニーズ事務所所属タレントを起用した広告・販促物等の展開は、可及的速やかに中止いたします」と発表した。CMのほか、ポスターや販促物などの展開も中止するという。
アサヒグループHD、キリンHD、サントリーHD、日産自動車、日本生命、第一三共ヘルスケア、マクドナルドと、多数の大手企業がジャニーズを敬遠する方針を打ち出したことで、世間から厳しい声が集まることを懸念して姿勢を一変させたものとみられる。
花王ではこれまで、「KATE リップモンスター」にSexy Zoneの中島健人さん、「キッチン泡ハイター」にAぇ!groupと、ジャニーズ所属タレント4組を起用していた。
なお、ジャニーズ事務所とのタレント契約については解除せず、今後事務所が行う改革や再発防止の取り組みを確認した上で判断するとしている。
(文/福田優太郎)