「モスバーガー」を展開するモスフードサービスがテレビCMでジャニーズの所属タレントを継続して起用する方針であることが10日、明らかになった。
同社ではこれまで、ジャニーズアイドルグループ「Snow Man」のラウールさんと渡辺翔太さんをモスバーガーのCMキャラクターに起用していた。
ジャニーズ事務所の創業者・ジャニー喜多川さんによる性加害問題について、7日の記者会見で同事務所が事実認定したことや、それにもかかわらず社名変更しないなど人権侵害について正面から向き合わない姿勢を打ち出したことを受け「アサヒグループHD」と「キリンHD」は8日に、ジャニーズ事務所のタレントとの広告契約を更新せず、今後の起用もしないとしていた。
これにより、特に外資系企業や海外展開もしている企業においては、次々とCM契約終了を決めるのではないかと見られていた。
なお、Snow Manはグループとしてアサヒグループ食品の「ミンティア」、目黒蓮さんがキリンビバレッジの「午後の紅茶」にCMキャラクターとして起用されていた。Snow Manファンの間では「このまますべてのCMが切られるのではないか」との不安の声も出ていたタイミングでのモスバーガーの発表ということで、多くの安堵の声が上がっている。
ただ、モスバーガーについてはアジア諸国とオーストラリアでの展開のみで、ヨーロッパやアメリカなどへの展開をしていないため、今回の発表がいったんはCM終了ドミノを止めたものの、今後の展望を明かしていない他社に与える影響はそこまで大きなものとはならない可能性も考えられる。
(文/辻隼人)