7日、ジャニーズ事務所が同事務所の性加害問題に関し記者会見を開いた。
会見には、新社長の東山紀之さん、社長の肩書はとれたものの代表取締役にとどまる藤島ジュリー景子さん、ジャニーズアイランド社長の井ノ原快彦さんが出席。
ジュリーさんは会見の中で、「ご理解いただきたいのは、皆がそういうことがあってスターになっているわけではない。1人1人のタレントが努力して、それぞれの地位を勝ち取っていることは失望してもらいたくない」と涙ながらに訴えた。
一見すると、美しいタレント擁護のようにも映るかもしれないが、この言葉と涙が意味することは「性被害者は恥ずべき存在」「性被害に遭った可哀想な人たちと一緒にしないでくれ」という深層意識にほかならないだろう。
現に被害を訴えている方々へのセカンドレイプとなる危険をはらんでいると同時に、現時点では被害に遭った事実を明かせずにいるデビュー組がいた場合、ますますカミングアウトしたり相談したりすることが難しくなる可能性を含んでおり、非常に残念な訴えだったと言わざるを得ない。
(文/福田優太郎)