7日、ジャニーズ事務所が性加害問題に関し記者会見を開いた。
新社長の東山紀之さん、引き続き代表取締役にとどまる藤島ジュリー景子さん、ジャニーズアイランド社長の井ノ原快彦さんが出席した。
ジャニー喜多川さんによる性加害については事実と認めたうえで、東山さん自身が「お前もやられてこい」「僕のソーセージを食え」などの加害的発言をしていたと指摘されていることについては「事実ではない」「私はしていない」と明確に否定した。
しかし、繰り返し同様の質問が飛ぶ中で、東山さんは「あったかもしれないし、なかったかもしれない。記憶がない部分なので」と、自身の性加害の有無については含みを持たせた。
一方で、昨年末より複数の元ジャニーズJr.が告発している、「なにわ男子」の大西流星さんによる性加害については一切言及がなかった。
駆けつけた記者たちからの質問すらも飛ぶことがなかった。
もちろん、東山さんが「僕のソーセージを食え」と発言したとする暴露のインパクトが強すぎた影響は大きいだろう。
だが、日本テレビHDの株主総会においても質問があがったことにもかかわらず、事務所サイドも記者たちも一様に触れなかったことで、引き続きジャニーズの圧力、ジャニーズへの忖度は厳然と存在するということが色濃く表れていたと言えるのではないだろうか。
（文／福田優太郎）