8月29日に「再発防止特別チーム」が、ジャニーズ事務所の創業者で前社長・ジャニー喜多川さんによる、少なくとも数百人規模の被害者がいる性加害を事実認定。ガバナンスの改善のためには同族経営からの脱却すなわち「藤島ジュリー景子社長の辞任」が必須との考えを示した。
これを受けジャニーズ事務所が行う記者会見が、いよいよ7日14時からに迫ってきた。ここで同事務所は、東山紀之さんが新社長に就任することをはじめとした新体制について発表するものとみられる。
そんな中、6日の「週刊文春 電子版」(文藝春秋)が、役員人事に大きく関連しているであろう藤島ジュリー景子社長の極秘会食について報じた。
記事によると、会食が開かれたのは8月下旬のこと。ジュリー社長にその席に招かれたのは、東山さんのほかに、木村拓哉さん、ジャニーズJr.の育成などを行うジャニーズアイランドの社長・井ノ原快彦さん、TOKIOの国分太一さんの4人。
ジュリー社長は社長の座からは退きつつも「院政」を敷くことを考えており、自らも取締役に残りつつ、この会食に招いた面々を要職に就けるのではないかと考えるのが妥当だろう。
東山さんはタレントを引退し社長就任、すでにジャニーズアイランドで経験を積みつつある井ノ原さんを副社長、木村さんと国分さんにはプレイヤー兼取締役という立場を与えるといった新体制を打ち出し、世間に“出直し”や“再生”を印象づけたいのではないだろうか。
ただ、ジュリーさんが同事務所の株式を100%保有するオーナー、社長の肩書こそなくなるものの役員として残留する時点で、誰をどこに配置しようとも、再発防止特別チームも世間も「同族経営からの脱却からは程遠い」と捉えるのが関の山。
新体制のジャニーズ事務所は、再生どころか破滅や終焉に突き進むことになる可能性が高そうだ。
(文/福田優太郎)