TBSが31日、オンラインで2023年10月改編記者発表を実施した。
ジャニーズ事務所の創業者で前社長・ジャニー喜多川さんによる性加害問題を受けてジャニーズ事務所が設置した「再発防止特別チーム」が29日、調査報告書と再発防止策の提言書を公表したことを受けて、編成部長の渡邉真二郎さんは「”マスメディアの沈黙”と指摘されたことを重く受け止めて、性暴力は許されないというスタンスのもとできちんと報道していいくことに尽きる」とコメント。
しかし、今後のジャニーズ所属タレントの番組出演について問われると「それと同時に、報道とは別にバラエティー、ドラマに関しては、ジャニーズ事務所の方々の出演に関しては、これまで通り続けていく方針」と平然と言ってのけた。
再発防止特別チームの提言を受け、実際にジャニーズ事務所がどう動くのかも見届けないままに、取引を続けるスタンスということは、すなわちTBSは「性暴力は許されない」との発言とは裏腹に「性加害に寛容」と捉えるのが妥当だろう。
また、報道番組や情報番組で、テレビがジャニーズ性加害問題に踏み込んだ報じ方をしたのは29日夜から30日昼過ぎまでのおよそ1日限り。
TBSに倣って他局も同様のスタンスを表明するのか、テレビ各局の姿勢に注目が集まる。
(文/福田優太郎)