9月いっぱいでジャニーズ事務所を退所することが決まっている、キンプリことKing＆Princeの元メンバー・岸優太さん。
岸さんの初主演映画『Gメン』（配給：東映、監督：瑠東東一郎さん）が25日より全国公開となった。
共演は、SixTONESの森本慎太郎さん、お笑いコンビ・EXITのりんたろー。さんと兼近大樹さん、矢本悠馬さん、竜星涼さん、恒松祐里さん、吉岡里帆さん、小野花梨さん、高良健吾さん、田中圭さん、尾上松也さんら。
小沢としおさんによる同名漫画が原作で、特に矢本さんは同映画のために12～13キロ体重を増やして臨むなど徹底した役作りによる「キモ演技」が秀逸だった。
竜星さんと高良さんは、天性のビジュアルによる役の説得力が非常に高く、アクションシーンでは竜星さんの驚異的な脚の長さがより一層際立ち「画になる」とはこのことだと、まざまざと感じさせられた。
吉岡さんは、これまでに見せたことがない異常なテンションの役柄を実にコミカルに、それでいて可愛くも美しくも魅せていた。
恒松さん、小野さんはGP帯ドラマで見せる可憐なキャラクターとは全く毛色の違う役柄で、ド下ネタに塗れる姿は圧巻だった。
田中さん、尾上さん、EXITの2人は、それぞれのカラーでさすがの存在感を発揮していた。
そして、岸さんは、これが初主演とは思えないほどに軸としての収まりの良さ、高い身体能力を活かしたアクションシーンの迫力を見せており、ジャニーズ事務所を退所したあとも役者として幅広い活躍を見せてくれるのではないかとの期待を持たせてくれた。
主要キャストで唯一「あ、そう言えばいたか」の空気になってしまっていたのが、森本さんだった。
ジャニーズ事務所の公式X（旧Twitter）では、「Shintaro Morimoto of #SixTONES with actor Yuta Kishi at a promotional event for their upcoming movie "G-MEN!（#SixTONESの森本慎太郎と俳優の岸優太が映画『Gメン』のプロモーションイベントに出席）」と、さも森本さんが主演であるかのような告知が公開前にされていただけに、非常に拍子抜けした。
ハナから脇役の1人として告知されていれば、可もなく不可もなくといったところだったのだが、森本さんもまたジャニーズ事務所の被害者となったと言えるかもしれない。
（文／福田優太郎）