26日18時半より日本テレビ系列の特番『24時間テレビ46 愛は地球を救う』が生放送される。
今年の全国放送のメインパーソナリティーは、7人組ジャニーズアイドルグループ「なにわ男子」が、チャリティーパーソナリティーは女優の芦田愛菜さんとフリーアナウンサーの有働由美子さんが務める。
系列局の中京テレビではジャニーズJr.内の6人組ユニット「美 少年」がメインパーソナリティー、読売テレビでは同じくジャニーズJr.内の6人組ユニット「Aぇ!group」がスペシャルサポーターを務める。
ジャニーズ事務所の創業者で前社長・ジャニー喜多川さんによる、未曾有の児童・少年に対する性加害問題がクローズアップされている中、同事務所の所属タレントを前面に押し出して「愛は地球を救う」と声高に叫ぶ。
もはやホラー以外のなにものでもないだろう。だが、恐怖の仕掛けはこれだけではない。
全国向けのメインパーソナリティーである「なにわ男子」の大西流星さんは、昨年末に複数の元ジャニーズJr.から「性加害」を告発されているのだが、ジャニーズ事務所も大西さん本人もこの件については完全スルーのまま。
事実でないのであればハッキリとその旨を明言しそうなものだが、どういうわけかうやむやのままにしているのだ。
「死人に口なし」「タレントには罪はない」理論が通用しない問題だけに、これを解消しないまま「愛は地球を救う」の最前線に大西さんを配置する日本テレビの神経もまたホラーである。
今年の『24時間テレビ』を視聴する方は、ホラー大作を見るつもりで臨んだ方が良いだろう。
(文/福田優太郎)