10月23日に、政府の有識者らによる新型コロナウイルス対策分科会の尾身会長が感染防止目的で使用されているフェイスシールドとマウスシールドについて「研究が進行中で最終的にサイエンスとして確定したわけではないが、文献などを総合するとフェイスシールド、マウスシールドはマスクに比べて、効果が少ない、弱いということは言える」と見解を示したわけだが……。
「以降も特段、バラエティ番組などで使用している透明なマスク=フェイスシールド、マウスシールドについて、口を覆うタイプのマスクに変更している様子は見受けられないですね。
ソーシャルディスタンスが保てるような報道系の番組であれば、従来からシールドもマスクもしない形式で番組を進行していましたので、そのまま変化がなくても違和感はさほど感じませんが、至近距離でコンタクトを取る番組についてはマスクを使用する形式に変更したらいいんじゃないかと思うんですがね。
タレントや俳優については“見栄え”という要素を重視してシールドを選択するのはまだ理解できるんですが、番組が取材に行った先の飲食店や雑貨店などの店員らもシールドで済ませているのは甚だ疑問です。
番組を制作する側が、一般人の出演者についてもシールドの使用を推し進めているんだと思いますが、いわゆる演者とは異なりますので、口を覆うタイプのマスクでの出演を積極的に許可した方が良いと思っています。
感染防止対策を番組を制作する側が配慮すべき
実際に、芸能人のコロナ感染は今もなお一般人よりも高い確率で起こっているようですから、せめて芸能人と至近距離でコンタクトを取る一般の方については、もっと感染防止対策を番組を制作する側が配慮すべき問題ではないでしょうか」(メディア記者)
確かに、ほとんど形だけになってしまっている可能性が高いシールドの類については、今後の使用の仕方についてあらためて考えてみた方が良いのではないだろうか。
(文/窪田翔吾)