宇多田ヒカル「自死」に私見「何かをすると決めた人間を周りが阻止するのはほぼ不可能」「人が亡くなっても、その人との関係はそこで終わらない」 | The Audience
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宇多田ヒカル「自死」に私見「何かをすると決めた人間を周りが阻止するのはほぼ不可能」「人が亡くなっても、その人との関係はそこで終わらない」

宇多田ヒカル(公式HPより)

 シンガーソングライターの宇多田ヒカルさんが22日、自身のX(旧Twitter)を更新。「自死」に関する私見を綴った。

 宇多田さんはこの日、「自死遺族の集会に通ってみた時期、精神分析、育児や創作を通して自分と向き合い続けたこの10年で学んだこといろいろ」として「死に正しいも正しくないも自然も不自然もない」との考えを示した。
 
 続けて「何かをすると決めた人間がそれを実行するのを周りがいつまでも阻止するのはほぼ不可能」との見解を語った。
 
 さらに「今知ってることをまだ知らなかった時を振り返って『ああしていれば』『なぜ気づかなかった』と自分を責めるのはまだ手放す準備ができていないから」「人が何を感じてどんな思いでいたか、行動の動機やその正当さなんて、本人以外にはわからない。わかりたいと思うのも、わからなくて苦しむのも他者のエゴ。『理解できないと受け入れられない』は勘違い(恋人に別れを切り出されて理由と説明をやたら要求するひと的な、一種のパニック状態)で、『受け入れる』は理解しきれない事象に対してすること。理解できないと理解すること」と、「受け入れる」ということについて深い考察を示し
 
 「人が亡くなっても、その人との関係はそこで終わらない。自分との対話を続けていれば、故人との関係も変化し続ける」とまとめた。
 
 最後は「参考になるって思う人が一人でもいたら書いてよかった。みなさん良い一日を」と締め括った。
 
 宇多田さんの母親で歌手の藤圭子さんは、2013年に急逝。飛び降り自殺とみられている。
 
(文/梅林隆介)