19日、第105回全国高校野球選手権大会、通称「夏の甲子園」の準々決勝4試合が行われた。
第1試合は慶應義塾(神奈川)が沖縄尚学(沖縄)を7-2で、第2試合は土浦日大(茨城)が八戸学院光星(青森)を9-2で、第3試合は神村学園(鹿児島)がおかやま山陽(岡山)を6-0で、第4試合は仙台育英(宮城)が花巻東(岩手)を9-4で、それぞれ下しベスト4進出を決めた。
20日は休養日で、21日に仙台育英-神村学園、慶應義塾-土浦日大の組み合わせで準決勝2試合が行われる。
ベスト4に残った4校は、いずれも残り2勝を上げられれば全国制覇、夏の甲子園優勝を手にできるとあって、各校、ますます気勢を上げているところだろう。
ところが、土浦日大には何とも残念な緊急事態が……。
例年であれば、夏の甲子園に出場した学校には秋の茨城県大会「地区予選」が免除されるという特典があったのだが、今年からこの特典が撤廃。
これに伴い、土浦日大は22日の2回戦に臨まなければならず、甲子園でベンチ入りしているメンバーを除いて1~2年生は全員が、19日のうちに茨城へ帰ることになったという。
甲子園で勝ち進めば、どの学校であっても同じ事態に見舞われることは想定できたはずだが、茨城県高野連は「甲子園ではどうせ早期敗退するだろう」とでも考えていたのだろうか。
ネットを中心に茨城県高野連の方針に疑問の声が飛んでいる。
(文/有村和巳)
~ライター略歴~
静岡県出身
大学までは野球部で白球を追いかけていた
今は野球を中心にスポーツ全般の記事を執筆している