ジャニーズ事務所「見捨てた」美 少年・金指一世、那須雄登、佐藤龍我に想像を超えた処分 | The Audience
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ジャニーズ事務所「見捨てた」美 少年・金指一世、那須雄登、佐藤龍我に想像を超えた処分

美 少年(中京テレビ『24時間テレビ』公式サイトより)

 ジャニーズ事務所が18日、ジャニーズJr.内の人気ユニット「美 少年」メンバーである金指一世さん、那須雄登さん、佐藤龍我さんが、いずれも流出動画を発端に大炎上している件について、処分内容の声明を発表した。

■そもそも何があったのか

 金指さんは、六本木のキャバクラ嬢・瞳さんとの生々しいLINEやり取りや、2人で行ったとみられる温泉旅行での金指さんの寝顔写真、さらには「ライブ中も客席の彼女(瞳さん)だけを見ていた」とする肉声音源までもがSNSで流出・拡散されていた。
 
 那須さんは、シュークリームを何個も壁に投げつけ大喜びする様子の動画が流出・拡散。佐藤さんは、この動画を嬉々として撮影。
 
 動画は約5年前に撮影されたもののようで、当時、那須さんと佐藤さんは15~16歳。場所は、ジャニーズの聖地とも言われる帝国劇場だと特定されている。

■処分内容は?

 ジャニーズ事務所は18日の声明で、金指さんの行為については「タレントとしての自覚と責任に欠けた行動であった」とした。
 
 那須さんと佐藤さんの行為については「いかなる理由があったとしても決して許されるものではなく、タレントである以前に一人の人間としてあってはならない」と断じた。
 
 そのうえで「今回の状況を総合的に判断し、このまま活動を継続させていただく方が、これから社会人として成長していかなければならない3人にとって、本当の意味での自覚と責任を獲得することにつながるのではないかと判断」したという。
 
 「退所待ったなし」「間違いなく一定期間の謹慎は確実」と言われていた3人だが、蓋をあけてみれば、想像の斜め上をいくジャニーズ事務所の判断力により、表立った処分はナシという大どんでん返しが待っていた。

■育成を諦め、成長の機会を奪い、見捨てた

 ジャニーズ事務所は数十年に渡る性加害問題で、日本だけにとどまらず国際的に追及が強まっている最中だが、ここまで莫大な数の被害者を生み出した最たる要因は、事務所がジャニー喜多川前社長の人類史上最悪レベルとも呼ばれる蛮行を黙認し、さらにはメディアや広告業界等に圧力をかけ忖度を促し、ひたすらに表向きになることを妨害してきたことにある。
 
 早い段階で罰則を含め適切な措置をとっていれば、こうはならなかったであろうことは想像に難くない。
 
 その反省や戒めを深く胸に刻んでいれば、金指さんの件はまだしも、那須さんと佐藤さんの件については処分ナシという判断には至らないはずだ。
 
 「簡単に済んだ」「将来にわたって仕事があれば、大抵のことは許される」「売れていれば何でもOK」そんな間違った成功体験は、彼らの成長の妨げにこそなれども、一助となることはないのではないだろうか。
 
 今回の処分内容は、ジャニーズ事務所が真の意味で彼らを育成することを諦め、成長の機会を奪い、見捨てたともとれる。
 
(文/福田優太郎)