13日、バンテリンドームで行われた広島戦で、中日は2-1の逆転サヨナラ勝ちを収めた。
この試合、1回裏に先頭の岡林勇希がライト前安打を放ち、球団新記録となる26試合連続安打を達成。
投げては、先発・柳裕也が3四死球を与えただけで、広島打線を9回無安打に封じる快投。9回までに味方の援護があればノーヒットノーラン達成となっていたのだが、残念ながら9回を終えても0-0のスコアのまま。
10回表には、ここまで防御率0.00を継続してきたライデル・マルティネスが柳に代わってマウンドへ。しかし簡単に二死をとったあと、堂林翔太にスライダーをレフトスタンドへ運ばれ、よもやの今季初失点。
岡林の歴史的な記録と、柳のノーノ―未遂がありながら敗戦に終わるかに思われた。
しかし、10回裏に先頭の石川昂弥がレフトスタンドへソロホームランを叩き込み、たちまち1-1の同点に。
そして、続く宇佐見真吾がライトスタンドへ飛び込むソロホームランを放ち、劇的なサヨナラ勝利を挙げた。
試合終了後のヒーローインタビューでは、岡林、石川昂、宇佐見、柳の4人がお立ち台に。
柳は開口一番「皆さんのおかげでノーヒットノーランを達成できました」とコメント。これには、バンテリンドームに駆けつけた多くの中日ファンが爆笑しつつ拍手を送っていた。
(文/潮崎達至)