日本ハムは5日、エスコンフィールドHOKKAIDOで行われたソフトバンク戦に6-11で敗れた。
先発の伊藤大海がピリッとせず、1回表、二死一三塁から近藤健介に適時打を浴びソフトバンクに先制を許す。それでも1回裏、清宮幸太郎がライトスタンドへライナーで飛び込むソロホームランを放ちすぐさま同点に。
2回表は、一死からリチャードに死球を与えると、不運な当たりの安打、奈良間大己のエラーが重なり一死満塁とピンチを招き、柳町達の二塁ゴロの間に勝ち越しのホームインを許してしまう。しかし、直後の2回裏には野村佑希がレフトスタンド中段への特大ホームランを見舞いまたしても同点に。
すると、2-2の同点で迎えた4回裏、一死から二打席連続となる野村のソロホームランが飛び出し1点を勝ち越し。二死から今川優馬が四球で出塁すると、4連打を集めてさらに3点を追加。6-2と試合の主導権を握ったかに見えた。
だが、直後の5回表、伊藤がソフトバンク打線につかまり、一死しか取れずあっという間に3点を失い降板。この回は石川直也の好リリーフで1点のリードを守ったものの、継投が前倒しとなったことで日本ハムは完全にリズムを失う。
6回表は立野和明、7回表は宮内春輝がマウンドに上がるも、ソフトバンクの勢いに飲み込まれそれぞれ3失点。
打線も、ソフトバンクの捕手が谷川原健太から甲斐拓也に代わった5回裏以降はわずかに2安打に封じられ、終わってみれば5点差の完敗だった。
試合後、新庄剛志監督は「1年間ローテーションで回るような投手がピリッとしないと強いチームにはなっていかない」と、伊藤がチームが強くなっていけない要因になっていると語り、怒りを隠さなかった。
また、日本ハムファンからは伊藤に対し「毎度毎度、こんな投球内容で、おまけにいつもいつも偉そう。明らかに空気を悪くしているから早く2軍に行ってくれ」「前回までの伏見にも今日のアリエルにも、捕手に対してずいぶんと横着な態度。伊藤は何様なん？」など、厳しい声が多数上がっている。
（文／中牟田晃）