26日夜、映画『天外者』(配給:ギグリーボックス)の公式ツイッターが追加上映について報告した。
『天外者』は、昨年7月に急逝し半年以上が経過した俳優・三浦春馬さんの最後の主演映画。
三浦さんの並々ならぬ情熱
これまでにも「リターン上映」「上映期間延長」「ドライブインシアター」と、数々の異例の事態を生み出し続けてきた。
そして、追加上映も幾度となく報告されてきた中「1/29(金)~ ムービル(神奈川)」「2/19(金)~ ディノスシネマズ室蘭(北海道)、新千歳空港シアター(北海道)」と3劇場での追加上映がこのたび発表された。
「12月11日の封切りから実に1ヶ月半以上が経過したタイミングで、なおも追加上映が決まっていくという状況は、まさに異例中の異例でしょう。
配給のギグリーボックスさんや、ファンと三浦さんの熱い思いがあればこそだと思います。
大手配給会社の作品であれば、最初から多くの劇場で公開開始となりますし、追加上映ももっと一斉に決定するかと思います。
ですが、『天外者』の場合は大手ではない配給会社のギグリーボックスさんが配給で、劇場側もなかなか上映決定を下しづらい状況が当初あったと思うんですが、日々の動員状況であったり、ネットなどでのファンの後押し、そしてこの作品への三浦さんの並々ならぬ情熱が次第に分かってくるなどしたことで、じわじわと広まっていき今もなお加速している印象がありますね。
こういう流れを考えると、かえって長い期間上映され続ける可能性が高まっているのではないかとも思いますよ」(メディア記者)
『天外者』は“天からの授かりもの”を語源とし「凄まじい才能の持ち主」を意味する。
天賦の才に甘んじることなく、日々の努力と鍛錬を継続できる胆力。それが結実し昇華したのがこの映画『天外者』と言えるだろう。
そして、これだけ大きな影響を与え続けることもまた、三浦さんの『天外者』たる所以ではないだろうか。
(文/西野麻衣)