20日発売の「週刊文春」(文藝春秋)が、創業者で前社長のジャニー喜多川氏らによる性加害問題で揺れるジャニーズ事務所に関する記事を掲載。
自身がパーソナリティを務めるラジオ『サンデー・ソングブック』で、ジャニーズ事務所への引いては藤島家への固く強い忠誠心を示した、シンガーソングライターの山下達郎さん。
山下さんは仕事がなく「引退も考えた」時代に、ジャニーズアイドルグループ“Kinki Kids”のデビュー曲をオファーされ「硝子の少年」で178万枚超えのCDセールスを記録。
以降の蜜月関係は、これを機により深まっていくことになったという。
そんな山下さんと真逆とも言える信念を貫いたのが、シンガーソングライターの井上陽水さん。
井上さんは、2003年頃にジャニーズ所属タレントが主演するゴールデンタイムのドラマの主題歌作成のオファーを受けたが、「性加害の報道がある。そういう噂が出ている限りは受けないほうがいい」とこれを固辞したという。
モノマネ芸人・神無月さんら、多くの芸人にマネされているが、大物タレントにありがちな「マネされることを嫌う」といった態度をとらず、「少年時代」「Make-up Shadow」「夢の中へ」「傘がない」「氷の世界」「アジアの純真」など挙げればキリがないほど数多のヒット曲を生み出してきた井上陽水さん。
知名度や莫大な利益の獲得よりも、自身の信念を貫くことを優先した井上さんからは「作品に罪はなくとも、その為人による功もある」ということを教えられた気がする。
(文/等々力おさむ)
~ライター略歴~
山梨県出身
かつては某俳優の付き人を務めていた
現在は芸能ネタを中心にライターとして活動中