松戸市議会議員の増田かおるさんが13日未明、自身のツイッターを更新し、12日に訃報が伝えられたタレントのryuchell（旧芸名：りゅうちぇる）さんを侮辱する投稿をした問題。
増田さんは「自らこの世を去ったそうです。『どこにも居場所がない』と呟いていたらしい。本当に苦しかったんでしょうね…トランスへの差別や偏見からくる誹謗中傷が高まる中、今後の社会的影響が非常に心配です。『あなたはありのまま生きて良い』という社会が良い」と投稿。
ryuchellさんの氏名を間違え、敬称もナシ、おまけに不確かな情報にもとづいて自身の名前や政治思想を拡散しようとしたとして「売名行為がひどい」「失礼極まりない」「侮辱」「不謹慎」など多くの批判・非難を集めていた。
実は、これよりも早く、ある芸能人が「侮辱」投稿をしていたとして一部で話題となっている。
「モノマネを中心に活躍するピン芸人のエハラマサヒロさんですね。
エハラさんは12日19時過ぎに『ちゅうちぇるさん嘘でしょ…若すぎるよ…ホンマに普段からめっちゃええ人やったのに…つらい。ご冥福をお祈りします』と投稿しています。
ただ、増田議員と同じように『名前を間違えるなんて侮辱だろ』といった声もありますが、エハラさんがryuchellさんのことを個人的に『ちゅうちぇる』と呼んでいた可能性も否定できないということもありますし、増田議員のように政治利用や売名のために使ったという可能性は低いことから、そこまで問題視されていないように思います。
事実、投稿から24時間が経過しても当該ツイートはそのままになっている状況ですから」（メディアコメンテーター）
故人の名前を間違えるのは当然に御法度だが、それ以上に無関係な人物が唐突に故人を利用しようとすることの方がもっと理解を得られないということだろう。
（文／高柳拓郎）