22日発売の「週刊文春」(文藝春秋)が、西武ライオンズの“ぽっちゃり体型”4番の系譜を継ぐ、ファンからは「ベッケン」の愛称で呼ばれている渡部健人選手について報じた。
記事のタイトルは“女性に〈お金は!〉〈出すよー〉西武の四番がまたSNSナンパ”というもので、SNSで知り合った女性にしばしば自宅や宿泊先ホテルへの遠征を打診し、断られていたということが綴られている。
2021年には同僚の佐々木健投手と岸潤一郎選手が緊急事態宣言下にDMナンパをしていたこと、昨年4月には現在ベッケンとともに西武の数少ない明るい材料となっている長谷川信哉選手がDMで卑猥なメッセージを送っていたことにも触れている。
だが、ベッケンと記事に登場する女性のそもそもの出会いは「昨年3月、共通の知人に頼まれて球場で撮影した渡部さんの写真を、彼のインスタにDMで送ったところ、お礼の連絡がきました。LINEも交換し…」となっており、女性側がベッケンにアプローチした状態だったようだ。
年頃の男性が、SNSでアプローチしてきた女性に対し「ホテル代や交通費を自分が負担するから」と誘うことなど、現代社会において何ら問題ないだろう。
2020~2021年のコロナ禍真っ只中に球団ルールを破ったり、卑猥な言葉を並べての執拗な誘いだったり、気のない女性を数年に渡りストーカーした挙句に、だまし討ちのようにホテルへ連れ込んでレイプしたりであれば、こうして晒されても仕方ないという側面もあるだろうが、ごくごく普通のやり取りの範疇で、まるで先人たちと同様に問題があったかのように報じられるのは、いくら何でもお門違いというものではないだろうか。
西武ファンからは「ベッケンのを、佐々木、岸、長谷川と同列で扱うのはおかしいだろ!」「逆ナンされたと思ってテンション上がって、それでも結構紳士的に対応してたように見える。これでベッケンのやり取りが悪質みたいに報じるのは、さすがに文春の悪意がひどい」など、ベッケンへの擁護と文春への怒りの声が聞こえてきている。
(文/中牟田晃)