10日、函館競馬12R「3歳以上1勝クラス」で、単勝8番人気の伏兵ディサイドが直線で鋭い末脚を見せ差しきり勝ち。
手綱をとった吉田隼人騎手は、自身3週間ぶりとなる勝利を飾った。
吉田騎手は、ウィナーズサークル付近で、G1を3勝している白毛のアイドルホース・ソダシのぬいぐるみにサインをするなどファンサービスに応じていた。
吉田騎手は4日の阪神競馬12R騎乗後、調整ルーム内の備品(洗面台の戸棚、テレビのリモコン、ゴミ箱)を損壊し、日本中央競馬会(JRA)から24~25日の2日間において騎乗停止処分を課されることが発表されたばかり。
備品損壊の理由については「自身の騎乗を含めたさまざまな不満、イラ立ちが抑え切れなかった」と口にしており、「デビューから14戦連続で騎乗してきたソダシを降ろされた(先のヴィクトリアマイルではD・レーン騎手、安田記念では川田将雅騎手が騎乗)ことがかなりストレスだったんだろう」といった声も上がっていた。
にこやかな様子でサインをしていた吉田騎手だが、内心、複雑な想いがあったかもしれない。
(文/豊田武志)