今月25日に阪神競馬場で行われる春のグランプリレース「宝塚記念(G1・芝2200メートル)」で、団野大成騎手が騎乗予定と発表されていたジェラルディーナが、武豊騎手に乗り替わりとなることが発表された。
ジェラルディーナは昨年のエリザベス女王杯(阪神・芝2200メートル)でG1初制覇、続く有馬記念(中山・芝2500メートル)でも3着。
今年はここまで、大阪杯(阪神・芝2000メートル)、クイーンエリザベス2世カップ(香港シャティン・芝2000メートル)とG1で2戦連続6着に終わっているが、初G1制覇の舞台に戻る宝塚記念では、圧倒的支持を受けるとみられるイクイノックスに対抗できる可能性を秘めた1頭として注目されている。
団野騎手は今年の高松宮記念(中京・芝1200メートル)でファストフォースに騎乗しG1初制覇を果たした、今月中に23歳を迎える若手騎手ホープの1人。
急遽の騎手変更の裏に一体、何があったのか。
「団野大成騎手が調教に遅刻してきたことで、所属厩舎の斉藤崇史調教師が激怒したようです。
体調不良等での寝坊であれば、数週間先の騎乗まで乗り替わりを命じるとは考えづらいですから、『夜遊びの末の寝坊』という話が事実である可能性が高そうです」(スポーツコメンテーター)
現在JRAでは、今村聖奈騎手、古川奈穂騎手、河原田菜々騎手、永島まなみ騎手、角田大河騎手、小林美駒騎手の若手騎手6人が、競馬開催中に騎手控室でスマートフォンを使用したことで「競馬の公正確保について業務上の注意義務に違反した者」に該当するとして30日間の騎乗停止処分を受けている真っ只中(6月11日まで)。
今村騎手と角田騎手は認定調整ルーム(JRAが認めたホテルなど)で互いに通話をしており、他の4騎手は騎手控室でスマートフォンを使っての動画視聴やインターネット利用があったとのことだったが、今度は夜遊びでの寝坊。
若くして大金を稼げてしまったことで、コンプライアンス意識の乱れが顕著になっているということなのかもしれない。
(文/樋口健太郎)