競走馬の共同購入費を水増しして詐取したとして、警視庁新宿署が5日、日本中央競馬会(JRA)の馬主で会社経営者・大野裕容疑者を詐欺容疑で書類送検した。
新宿署は起訴を求める「厳重処分」の意見書をつけて書類送検したという。
大野容疑者は、現役のJRAジョッキー大野拓弥さん(2014年のスプリンターズSをスノードラゴン、2016年のチャンピオンズCをサウンドトゥルーで制しG1通算2勝)の父親。
大野容疑者は、自身が運営するブログで知り合った会社経営者の男性2人に対し競走馬の共同購入を提案。2人には140万円を水増しした金額を伝えて、これをだまし取った疑い。
被害に遭った男性、大野容疑者の双方がツイッターで事の経緯を語っており、今後、検察がどんな判断を下すのか注目が集まる。
また、この事件に関し「読売新聞」が紙面にて大野容疑者を実名報道しながら、ネットニュースでは大野容疑者の名前を伏せるという不自然な対応をとっており、一部では「JRAがネットニュースでの拡散力を考慮して圧力をかけたのではないか」との声も上がっている。
(文/豊田武志)