ジャニーズアイドルグループ「嵐」の櫻井翔さんが5日、自身が月曜キャスターを務める『news zero』（日本テレビ系）に生出演。今さらながらに、ジャニーズ事務所創業者で先代社長・ジャニー喜多川さんによる「性加害問題」について私見を語った。
櫻井さんは、これまで同問題について言及を控えてきた理由を「今問題の責任を問われている事務所に所属している」「大きな意味では自分は被害者側に見られうる立場にいる」という2点から「コメントすることは難しいと考えていました」と説明。
そのうえで、目に涙を浮かべて「お伝えしたいことの1つは、憶測で傷つく人たちがいるということです。かつて同じジャニーズJr.として時間を共にしてきた大切な仲間の中には、すでにこの世界とは全く違うところで新しい人生を歩んでいる人たちもたくさんいます」とし、「そういう人たちも含めて、あらぬ憶測を呼び、今回の問題の対象となってしまうことは何よりも避けなくてはいけない。避けたい。そこを考える中で、私自身、発言すること自体がまた憶測を呼び広げ、無関係な人々まで傷つけることに繋がるのではないかということを恐れています」と言葉を紡いだ。
「櫻井翔さんがジャニーズ事務所の性加害問題に関し私見を語ったことについて、『よく話してくれた』『絶対つらいはずなのに、こうして真剣に向き合ってくれてかっこいいと思った』と前向きに捉える声が一定数あります。
しかし、一方で『事務所がゼロ回答な謝罪を発表した2日後、東山紀之が語った2日後、ここまでにタイミングを2度もスルーしておいて、何を今さらお涙頂戴な演技までして有耶無耶にしようとしてんだよ』『遅すぎる』『もう手遅れやん。ダサいわ』など厳しい声も多数聞こえてきていますね。
中には『“すでに芸能界を離れている人を巻き込みたくない”みたいなことを言ってて、一見すると思いやりがあるようにも聞こえる。でも、性被害に遭ってて声を上げたくても上げられなかった人たちがたくさんいたことはもう確実なんだし、櫻井くんの発言はそういう人たちを軽視してる感じがする。あるいは、さらに告発する人が出てこないようにプレッシャーをかけてるようにも見える』といった指摘もありますよ」（メディアコメンテーター）
櫻井さんが時間をかけて出した答えは「ジャニーズ事務所の意向に脳死で従う」というものだったようだ。
ジャーナリズムを発揮する気概がないのであれば、『news zero』のキャスターは降板した方が良いのではないだろうか。
（文／福田優太郎）